BRM624 積丹400

初の400km突破、初のオーバーナイト、無事に完走できた。 新品のブレーキシューもボロボロになる程度に今回も雨にやられた。

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スタート前

当日は昼の11時スタートということなのでたっぷり9時くらいまで寝たいと思えど6時半に起きてしまった(;´Д`)

無理矢理二度寝して無理矢理8時杉におきるなどした。時間には余裕がありすぎるので空気入れたり荷物チェックしたりして準備万端。大通公園へ向かうぞと家を出て信号を3つくらい行った所で財布を忘れた事に気づいた俺はサザエさん。トボトボと来た道を戻って財布を無事ゲット、再び玄関を出たときにポツポツと小雨が降ってきた

空「またなんだ、すまない」

予報では札幌は翌日曜の朝6時くらいから降るってことではなかったのか(;´Д`)予想よりも20時間も早めに降ってきたけれども路面が濡れるほどではないような降ったりやんだりを繰り返すタイプ。これならまだセフセフ(´ε` )。西11丁目駅に到着。真っ昼間から自転車コスプレが集う。

コンビニで買った豪華朝食の野菜スープを摂る。今回は前田200の足つり対策として塩を携帯。野菜スープに塩を5振りくらいかけて塩分多めで食べる。ボトルの中のアクエリアスにも塩分とハチミツを追加している。

程なくしてブリーフィング。ブリーフィングにきちんと耳を傾けない香具師は何をやってもダメ!という気持ちで耳を傾ける。

内容はオロフレの下り縦溝入ってて砂もあって危ないから気をつけて〜、倶知安と共和町の間の五号線の下りは夜見通し悪くてゆっくりいかないと100%落車するくらい路面ヤバイよ〜、古平〜小樽間のトンネル気をつけてね〜。といったところ。

個人的には支笏湖線の下りも充分危ないっす。特に恵庭カントリーサインからT字路分岐の下りの路肩。札幌〜支笏湖の道はstravaのセグメントの人数が手稲山よりも多いくらいにとてもポピュラーではあるものの、自分は路面が悪いのと交通量も少なくないので支笏湖線には行くことは少ない。

西11丁目駅〜支笏湖樽前山〜PC1

出発、常盤の分岐までは激しく信号峠なので誰かの背中をみながら作業のごとくマターリこなす。普段信号避けるので石山通を素直にまっすぐ走るなんて久しぶりすぎる。今日は信号がなくなってからマイペースで行こうと決めている。ところで支笏湖向かう際の最後の信号の分岐もっと右折しやすい構造になってくれないかな。(´ε` )

最後の信号を抜けてからも結構人数多めの集団になっていた。これから登りが始まるから必然的にバラけるだろうけれど常磐パーキングを過ぎた辺りで後方から車がしばらくこないのを確認してから集団から離脱するべく自分のペースで進む。よーしここからが楽しい時間だ〜(*´∀`)支笏湖向かう最初の坂はそれほどの斜度では無いのでそのままアウターでウキウキ進むわけですが、なんかやっぱり右膝痛の予兆がくるでござる。

例の恵庭のカントリーサインからの下りは後方から車もこなさそうなので余裕もって下れてよかった。それにしても路肩がボコボコしすぎている(´∀`)ココハコワーイネー

そして支笏湖のT字路分岐からようこそ支笏湖への看板の区間支笏湖線で一番の登坂区間。長丁場なので登坂区間手前でインナーに落として疲れないペースで登るわけだけれども、目に見えて斜度があるような道よりもあの自称下り坂の詐欺看板が何よりも辛い。

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下り坂と安心してアウタートップにすると間違いなく玉砕する事に定評のあるこの区間。確かに見た目は下っている?もしくは平坦?というようにみえるのだけれども全く下っていない、むしろ登りが続く。平坦っぽく見えるのに全くペダルが軽く回らない故トリックアートといって差し支えない。緩坂に見えるのに実は結構な斜度の坂というのが一番つらい。もうそろそろ下り坂の表記訂正して1kmおきに5%とかの斜度看板を立ててはいかがなものか。

トリックアート区間をすぎるとまたいかにもな登坂区間が始まるけれどもここまできたら残り短い。短いトンネルをすぎると斜度もグッと下がってスイスイと支笏湖看板へ行ける。そして急カーブの多い下り、再びちょっとだけ登り、またカーブの多い下り。最後の下りは特に路面が怖いのでトリックアートの詐欺看板改善よりもこちらの路面の改善の方が最優先。

最後のストレートな下りから支笏湖畔沿いの道に到着してまずは一安心、フロントバッグからカロリーメイトを取り出し支笏湖のモヤッとした風景を満喫しながら補給。補給中対向車線から突然のW氏出現。声を掛けられたものの相対速度的に50kmオーバーなので通り過ぎた辺りで誰かとわかって「お”〜〜」くらいの声しか出なかったが、すれ違いといえどバッタリ会うのは良いですね、よく手稲山の登り下りで経験するやーつ。支笏湖までAWS導入お疲れ様です。

支笏湖を過ぎると次は樽前山の軽い林道登り。その登り手前でランドヌールスタッフ御一行による撮影会の被写体になりつつゆるい登りを行く。ここの登りは頻繁にくねくね(洒落怖ではない)していて楽しい。斜度もゆるいとみせかけて一瞬だけちょっと斜度が上がったりとトリッキーでござる。何よりも樽前山T字路からの下りは何度来ても最高過ぎる。楽しいダウンヒル区間というものはある程度の距離があって路面がよくて車通りも少ない。ここはこれら全てを満たしている。疲れることもなくあっという間に苫小牧市内に到着です。

この下り区間が終わって信号待ち辺りで2人合流する形になった。ここからPC1まではひたすら平坦直線。3人でPC1を目指す。天気も良く暑くも寒くもないので気分も乗る。程なくしてPC1であるセイコーマート白老虎杖浜店に到着。距離にして105km, 時間は15時でだいたい4時間弱くらいで到着。

PC1〜オロフレ峠〜洞爺湖

PC1で補給を追加、これから登るし体が発熱して暑くなるだろうから重くなってでも良いから水分をボトルいっぱいにして、おにぎりとチョコレートでお腹を満たしもう片方のボトルには緑のモンスターにスポーツドリンクを追加してさらに塩を何回も振って出発。今回のブルベで一番楽しみなオロフレ峠、残り300kmも残ってるのでもちろんガチで登るわけには行かないがオロフレが始まる以前の高速くぐるような登り区間で割りと脚を使ってしまった感があったため必然的にゆっくりペースになってしまった。

西11丁目にて出発前に手稲山2回分なんて言葉がきこえて反応してしまったけれど、どうやら一回登って下ってまた登るらしい。その言葉の主はかの有名なmugenさんであるとあとでわかった。手稲山は今年まだロードで1回しか行ってない、さらには4月はスキー場営業していたのでロープウェイ前にまで行けてない。それでもその日だけで5往復してるので実質5日通ってる事になるか?疲れないペースで淡々と登り続けるのは苦ではない。

カルルス温泉に到着する前の山の風景ですでにテンションがあがる、天気も良いし短いダウンヒルが気持ち良い。

うおぉぉぉぉぉぉー₍₍⁽⁽(ી( бωб)ʃ)₎₎⁾⁾ f:id:uniqlosage:20170629204556p:plain

程なくして、道が狭くなる区間が現れた。もしかしてここからがオロフレ峠本番かな?と感じたがやはりそうだった。ニセコ花園も新見峠も十勝岳も同様、道が狭くなると大体傾斜がきつくなると相場が決まっている。何よりも森の中を走ってる感が強くなってワクワク感が高まるのが良い。後に確認したところStravaのセグメントを見るとここからスタートのサンライバという名前の区間がやはりあった、是非次は軽量装備でチャレンジしたい。

さてオロフレ峠、傾斜が常にきつい。例えるならば朝里峠小樽側のトンネルが遠くに見える長い直線区間、または十勝岳ヒルクライムの中間あたりのずっと8~10%くらいのが続く感じに似ている。手稲山や万字峠のように斜度が頻繁に変わる感じが少ない。手稲山で例えるならばコロンビア看板辺りの辛さがずっと続くようにも感じる。これは斜度がないように見えるけれど実は結構の斜度があって辛いやーつ。

天気も良く気温も高く体温も高くとにかく額からデブ汗ノンストップ(;´Д`)サングラス周りにも汗がしたたる程度に視界が悪い。何度も汗だくで急カーブをいくつも通過するうちにトンネルが現れた。正確には覆道である。オロフレ第七覆道と書いてあった。結構距離登ってきてトンネルが現れたということはもうそろそろ終わりなのかな?とりあえずトンネルということなら斜度もゆるく。。。ならない。。。トンネルの中でカーブしながら8%以上の傾斜で常に登っている。。あ、これ進研ゼミ(当丸峠)で見たやつだ。

しかもトンネルが終わってはまた現れた、次は第六覆道だ。さっき第七覆道だったしもしかしてオロフレ登りきるまでに全部で7つも登りながらのトンネルがあるの(;´Д`)?第◯覆道の◯の部分が減ってなんだかアーリマンに死の宣告を受けてるような印象を受けながらさらに追い打ちをかけるような看板が現れた

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ファーーwwwwwwwwwwwwwwオロフレ峠まで7km?ここまで来たのは序盤戦だった?mugenさんが手稲二個分って言ってたのはこの事か

しかしそれは詐欺であったとわかった(´ε` )初見殺しにはびっくりしてしまう看板でござる。詐欺を行うと辻褄が合わなくなるせいか次のトンネルが第3覆道となってた。7, 6, 3という規則性から数列の一般化できるきがしない、のっぴきならない理由で5,4はオロフレ峠から身投げして消えたのか。と思って第3覆道を抜けたら絶景でした。

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(*´∀`)オロフレ最高やー

ヒルクライムには絶景とダウンヒルのご褒美があるから夢がある。程なくして次の覆道が現れる、次は第4覆道?7, 6, 3, 4という数列になった。身投げしたのは5だけか。それともレベル5デスでやられたか、死の宣告より手っ取り早い。そして数列の規則性に悩む。次のトンネルが近づいてくると明らかに長いトンネルだとわかった。第5覆道と書いてた。レベル5デスなんて最初っからなかったんや。数列は7, 6, 3, 4, 5となった。1と2どこ?

本格的に長いトンネルはやや下りで脚を休めることができたが、トンネルを抜けるとやや登り基調。とはいえ今までの斜度に比べたら全然余裕でござる。登別側から登る場合のオロフレ峠のゴールは第5覆道入り口くらいと決めて登ると良さそう。ところで登別って登りは別腹っていう意味ですかね。

程なくして長ーい下りが始まるのだが、トンネルを抜けると曇天模様になり汗も冷めて急激に肌寒さが増した。流石標高800メートルなだけある。ブリーフィングで下りに気をつけてとあったけれども、縦方向のスリットが気になる以外は特に怖くはない、とても気持ち良く脚が進む。急カーブも多々あれど手稲山下りを何度もこなしてきた場数のおかげで反対車線に膨らむこともなくあっという間に下りきった。

オロフレ登りも下りも最高過ぎた。特にオロフレから望む洞爺湖が最高だった。今度は往復して楽しみたいのでまた来ます(*´∀`)

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さて、オロフレからそうべつ情報館iを通過して洞爺湖沿いを走るルートに入った。洞爺湖は今季二回目だが季節で見栄えも変わるのでいつきても良いところでござる。洞爺湖町内はマンガアニメフェスタの真っ最中でコスプレガチ勢でひしめき合う。こちらも自転車コスプレガチ勢ですけどね。

そういえばもうそろそろ補給せねばと思ったが短い洞爺湖町ホテル街を一瞬で通り過ぎてしまいコンビニ休憩ないまま洞爺湖畔沿いを走る狭い道に入る。ここの道は一方通行なのではというくらいに不安極まりない細い道なのだけれども、太陽も顔を出していて洞爺湖もキラキラ綺麗で向こう岸もよく見えて最高。良い風景に出くわすと脚がよく回るし声もでる。ふひょひょひょひょひょひょひょ

信号もないのであっさりと洞爺湖の真っ反対側のとうや水の駅辺りに着いた。そこから信号を左折すると3キロくらいの登りとともに道民のインフラであるセイコーマートが姿を現す。これで勝つる。登別からここに至るまで天気にも恵まれ、最高の景色をいくつも満喫できて今回のブルベで完全に最高の区間であった。

洞爺湖〜PC2

セイコーマートにてボトルに緑モンスター+塩、さらにもう一つのボトルにはコーヒー、どう見てもカフェイン中毒です、本当にありがとうございました。ホットシェフのおにぎり即食いしてスニッカーズ食いながら出発しようとしたら、Kさんが颯爽と登場。オロフレヤバかった、残念ながらDNSとなった共通の知人、これからちょっと登ったらあとは緩いアップダウンを経て平坦ばかりになるかもねの3本でお別れ。距離的には170kmくらいでまだ半分も来ていないのに時間は既に18時半で薄暗くなってきた。一時間ちょっとくらいしたら本格的なナイトライドとなるだろう。

セイコマからの短い登り、疲れないペースで登る。インナーならば余裕の斜度ではある。まだ脚はあるし美瑛のような短いアップダウンは大好物なので登りも下りも楽しめた。洞爺湖から真狩にいたるまでの道はとても薄暗いながらも路面も確実に目視できるので下りも余裕でスピードだせる。特にルスツのT字路から真狩の十字路に至るまでの長く緩い下りは大いに気持ちよかった。樽前山の下り、オロフレの下りにつづいて3つ目のご褒美ダウンヒルだった。

真狩からニセコに入り、ニセコビュープラザを通過したときにはすっかり暗くなっていた。ここから倶知安に至るまでの道はやや登り基調であるのだが、真っ暗なため坂の傾きの変化がよくわからないのでペダルの負荷で判断するしかない。こんな時はサイコンがあれば斜度が確認できるので心強いのだろうなと思った。そういえばiPhoneに標準で入ってる恵方巻食べる時にしか使われなさそうなコンパスアプリでも斜度を計測できる(単位は%ではなく°)けれどこれって割りとあまり知られてなさそう。

ニセコから倶知安間、昼の時間帯には何回か走ったことあるのだけれども、夜は初めてで斜度もわからず微妙な長い登りで消耗したせいか、こんなに距離あったっけ?という程度に長く感じた。そして日が完全に落ちてからかなり肌寒くなってきた。ニセコから倶知安に入ってすぐコンビニに入ってトイレを済ませて、再び緑モンスターを追加。寒くなってきたのでバッグに入れていた長袖を羽織る。あってよかった15℃対応。

時間は20時半、距離は217km、第2PCの岩内までは30kmもないので1時間くらいで到着するだろう。倶知安の信号峠を通過し、短い登りが始まる。ということはもうそろそろブリーフィングで言っていた必ず落車するくらいに危険な下り区間がやってくる。すでに上りの時点で路肩は良くなく危険な雰囲気があるが、さらに霧が濃く見通しが悪い。これは酷い。雨降りでもないのにブレーキが結露していてブレーキ音も濡れた状態。

いざ下りに入る、路面の状況を把握しやすいようVOLT800の光量を1段階あげる。危険なくぼみや深い縦溝を避けるシューティングゲームのごとくブレーキでスピード抑えながらやり過ごした。これは確かに危ない、ノーブレーキ無灯火だったら確実に落車するレベル。今回のブルベの中でも最恐路面であった。(´∀`)ココハコワーイネー

最恐危険路面を過ぎて左折してからはほとんど平坦路面となり、共和町をあっさりすぎて岩内町に入り信号を経てPC2のローソン岩内万代店に到着。距離にして244km, 時間は大体22時ちょっと前くらいだった。

PC2〜積丹幌武意バス停

岩内に到着すると1台自転車があった、近くに宿を取っているらしくこれから一眠りしてから朝方に出発するようで体内時計にも優しく羨ましい限りであった。札幌を出発する前の予報では深夜3時くらいから雨が降るというような予報、だいたい積丹抜けて余市辺りについたときくらいにでも降ってくるかもしれないという見通しだった。とりあえず雨対策として雨具を装着して、バックパックにも雨具カバーをつけて準備OK。

ここから積丹を経て余市までの約100kmの区間は営業しているコンビニは無い。よってここのPC2で補給を多めに蓄えて置く必要がある。今回はフロントバッグに沢山補給を詰め込んで走っているので補給にも余裕がもてて心強い。ボトルには緑モンスターに塩を追加、もう片方はスポーツドリンク。そしてフロントバッグにからあげ君を入れて食いながら出発して信号を2つほど過ぎると洞爺湖セコマで会ったKさんとすれ違った。登別からずっとボッチライドだが前後に人の気配を感じると心強い。雨はまだまだ降らないだろうし積丹までウキウキ巡航よ〜(*´∀`)

信号区間を抜けたら土砂降りになりました

おかしいww予定より5時間も速いwwwしかも弱い雨がパラパラとゆっくり来るのではなくいきなりドシャって降ってきた。ウキウキ巡航即終了。雨雲レーダー見たら緑色ゾーンっぽい(;´Д`)雨雲の推移を見ていると神恵内辺りで弱くなるかもという予報。突然の不意打ち美術スタッフ雨攻撃に対してフロントバッグやフレームバッグに入ってあるiPhoneなどの濡らしたくないモノにジップロックで包む。走りながら食べていたからあげ君も濡れるので全部消化。ついでにチョコバーとジェルも投入。ここからはヤケクソ雨ライド決定。雨ライドは正直イヤだが、雨ライドのときの覚悟は前田200で覚えた。神恵内辺りになったら弱まるという希望を抱きながらペダルを回す中泊発電所辺りでやや長めのトンネルに入る。

トンネルマジ神

ライド中こんなにトンネルに対してありがたみを感じたことはない(*´∀`)降水量3mmぐらいから突然0mmになるというのは凄い落差だ。雨の日のトンネルは激やば鬼マスト。このまま積丹までずっとトンネルであって欲しいと全ブルベ参加者が思ったに違いない。しかし、あけない夜は無いという言葉と同様、終わらないトンネルなど無い。トンネルから外を見ると降水が弱まったかのように見えるのだけれど、いざトンネルを出てみるとやっぱり普通に本降りでザーッという音も付属してくる。この錯覚を積丹へ向かう際に何回も経験した。とてもつらい(;´Д`)

雨雲の推移予報とはいったいなんだったのか、雨の勢いは変わることもないまま神恵内に到着した。T字路の信号待ちで現在位置の雨雲具合を再び確認すると先程と同様緑色ゾーンで覆われていた。

緑色ゾーン「きちゃった////」

しかも走行中たびたび現れる注意警告の看板には後志地方 雷注意報の表示。「おい、やめろ」雷となると流石にトンネルに引きこもりざるを得ない。さらに雨雲レーダーの推移を見ていると、雲は消えずこれから向かおうとする積丹の方は緑よりさらに強い赤色が見えた。iPhoneそっ閉じ

T字路信号まっすぐいったら当丸峠ターソー登れるんだよなぁ〜(*´∀`)なんて思いながら無慈悲な左折。大雨と言えど登る事はどこかで意識。そんなことより次のトンネルまだか、トンネルくれトンネル。なんて思っているとトンネル登場。ナイス空気読み。時間も夜11時過ぎということでこんな大雨にも関わらずトンネルは路面が乾いている。それでいて照明も明るく道も良く走りやすい。

「車の通らないトンネルってもしかして自転車にとって最高の施設なのでは?」などと供述していた私は実は神恵内に走る手前辺りで若干眠気がきていた。しかし、しばらくして眠気よりもここにきてさらに勢力が強くなったのが寒気。トンネルに入ると雨でずぶ濡れになった体の水分が気化しやすくなって熱が奪われる。走っている最中体が震えるくらいにまで低体温症一歩手前なところになりそうだったので、トンネルの中だけ物凄いペースアップして体を温めてみようという作戦にでる。

あまりにも寒すぎたのでここでトンネルで休憩して寝たら死ぬのでは(;´Д`)なんていう最悪なケースを頭をよぎったりした。最悪なケース回避という意識から出てくる力はスプリントにふさわしい。寒さは小一時間程で回避できたような気がする。

さあ次にやってきたのは尿意。我慢はできる程度だけれどトイレがあれば行きたいかなという程度。そしてたまたま見つけたトイレ。神恵内のT字路からどこまできたのかよく把握してないが久々に地面に両脚をついた。場所を確認したら余別というところにいた。PC3まで約10kmの距離で物凄い安心感に包まれた。クリート音が空に響いて気持ちよく再発進できた、雨の勢いも弱くなってひとやま越えた感じがした。

初めての積丹、暗いので奇岩群を満喫なんて事もできないけれど知らない道はワクテカする。PC3通過チェックポイントの積丹幌武意バス停にあっという間に到着。いつの間にか雨はほとんど降っていないし、補給のチョコレートバーが美味すぎた。少しすると再びKさん登場、深夜1時過ぎになんという安心感(*´∀`)雨やばかったなど言葉を少し交わしてお先に失礼。ゴールまでは100km切った。

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積丹幌武意バス停〜小樽〜札幌ゴール

雨はほとんどやんでるけれども路面の濡れ具合と剛性は保たれたまま。バス停を過ぎたら平坦かと思ってたらなんだか3kmくらい上りでした。脚は無いわけではないが全てにおいて疲れているので、息がキレない疲れないペースで登る。登りはまだ良い。やはり夜は下りが怖い、さらに濡れた路面であるため積丹町役場に向かうまでの長めな下りがとてもストレスに感じた。ブレーキ音が雨で濡れてとてもつらい音をだす。

トンネルがこれからも続くけれど、時間が時間なだけにそれほど車の往来もないだろうしゆうゆうと車道を走れるかなと思ったが、余市に近づくにつれ時間の割に車が結構往来している。窓開けてなんかでかい声出しながら過ぎる車もいたので危険を感じてトンネルは歩道走行した。この辺DQNカー多いんですかね(;´Д`)。トンネルをいくつか過ぎてからは余市手前で1つアップダウンを経て余市市街に到着、久々の信号峠でござる。コンビニも営業している。空は黒から薄い青になっていた。時間は3時過ぎだった。

雨の辛さや疲れを超越してひたすらペダリングに集中しているせいかずっと真顔余市から小樽までの間はフルーツ街道経由でしか走ったことがない。5号線経由の道はトンネルが怖いという噂を聞いていたので今まで避けていたため実は今回初めて通過する。中山峠なみに怖いなんて言う人もいるが、真顔サイクリングにかかれば怖さがなくなる。真顔サイクリングの集中力は異常。真顔サイクリングは補給も少なめで行ける。そういえば補給は22時に岩内で買ってからそれっきりだ。ボトルに僅かに残ってる程度しかないが真顔なら札幌まで行けそう。

3時過ぎという時間でありながらも交通量が少ないわけではない。この辺は漁業関係に従事している人も多いだろうし朝早く行動する人も多いのだろう。小樽が近づいてくると雨が再び強さを増してきた。本来は3時くらいから雨が降るという予報なので本来はこの時間からびしょ濡れになるはずなんだけれどおかしいな。

時間は4時少し前、小樽の塩谷くらいから始まる長ーい登りを経て左折後再び下る、見慣れた小樽の信号峠に到着した。フードセンター手前の十字路で色内小学校の激坂(19%)をチラッと見る。ここの坂の見え方はとてもゾクゾクするので登らなくても是非見ていただきたい。いつもの小樽の街並みに激しく安心するが、信号待ちでの土砂降りは少しつらいものがある。安心しても真顔、雨の日のボッチライドは人を真顔にさせる。なお12時間前はオロフレで完全に笑顔でした。

残る坂は張碓、ここは何度も往復しているけれども今までで一番ゆっくり走ったくらいに疲弊していた。でも張碓はやっぱりアウターで大丈夫でした。しかも対して標高も高くないのになんか霧が濃いんですけれどどうしたんでしょう。濃霧のおかげで気分は標高600メートル級。トンネルを抜けると霧が晴れた、札幌までもう少しだ。ご褒美の下りをアウタートップで真顔で下るが心はヒャハーである。

いつもの見慣れた景色。雨はやや小雨になっていた、信号峠は集中力の異常さから割りとあっというまに感じて銭函、新川通、そしていつもの北大横を通過。北大横を走っているときの札幌に戻ってきた感は異常。もうすぐゴールだというはやる気持ちとは裏腹に、桑園のイオンからゴールまで各信号で赤信号停車になるというイジメを受けた。ゴールのファミマでお茶を買ってトイレよってゴール受付を済ませた。

ゴールした直後は昼11時スタートのブルベはもう走りたくないかなとか思っていたわけだが、不思議な事に北の国から400に挑戦しようかなという気持ちが湧いてきている。でもやはり雨ライドは嫌だ(;´Д`)。ゴール受付で会話をいくつか交わしてから去る。帰宅して横になったらすぐ寝れるかなと思ったが寝付くのに時間がかかるだけではなく、1時間で目が覚めた。全然ねれない(;´Д`)諦めて丸一日ゴロゴロネットサーファーとして過ごした。

次のブルベは瀬棚600のエントリーを逃してしまったので宗谷600予定。600もまた未知の領域だけれど、600は寝れるから400より楽というのがなんとなくわかるような気持ちでいる。寝るということならスピードを気にせず写真を取りながら楽しみたい。

そして次は、昼の晴れた日に積丹の風景を満喫したい。